どーもケータです。今日もディ・モールト楽しく料理してますか^^
愛媛の親戚からみかんをいただきました。
毎年親戚から温州みかんが送られてくるのですが、今回見たことも聞いたこともないみかんだったんですよ。
箱の横に品種と品質、大きさが書いてある欄があるんですが、そこに書いてあるのは甘平の二文字。そして大きさは3Lサイズ。あまひら?かんぺい?なんだそりゃ?
かんぺいと発した瞬間、頭の中に間寛平が浮かんできたのは言うまでもありません(笑)
とりあえず甘平を食べてみる
とりあえず、食べてみないことには親戚にもちゃんと返事できんってことで食べてみることに。
見た感じとても皮が厚そうなので不安がよぎります。
職業柄常に深爪状態なので大型のかんきつ類は天敵でもあるんですよ。
ひたすらデカくて表面はボコボコしている
しかし、デカいひたすらデカい。
私も結構手が大きいほうなんですが、それでもこの圧巻の大きさです。
大きいだけでなく表皮がかなりボコボコと隆起しています。
分かり難いかもしれませんが、影に近い部分を見ていただくとボコボコ具合が分かると思います。
私の中で、大きいみかん=大味だし、白い皮が固いっていうイメージが強いのでどうせ大したみかんじゃないんですよ?って正直思ってました。たぶんみなさんそう思われるはずです!笑(自分擁護に入ってる)
皮をむく時いい意味で予想を裏切られる
大振りなかんきつ類は皮が厚くて硬く、力を入れてベリベリーッとむくのをイメージしていたのですが、良い意味で裏切られました。指が思ったよりも簡単に刺さります。皮が驚くほど柔らかいんです。
皮は薄くベリーッとまとめてむけるのではなくポロポロ剥がれ落ちるような感じです。
むき進めて行くうちに果肉の房が見えてきました。
しかもどうみても白い皮が薄いです。八朔のように大きい品種になるとこの白い皮が口に触ってしまうので白い皮をむいて食べるのですが、これが面倒なんですよね。だから八朔は美味しいけど食べるのが億劫になってしまうんですが、この甘平は明らかに違いますね。不知火や清美のような皮の薄さがあります。
果肉を割ってみた
ようやく皮をむき終えた果肉は皮が薄く表面の白い脈のような部分もほとんどありません。これはかなり期待できます。
さっそく両手でばりばりと割ってみます。
あまりの皮の薄さに房がくっ付いていた部分の薄皮が破れ、房の中のプチプチの果肉が見えちゃった!
今までかんきつ類を食べるのにこんな体験したことあるでしょうか?少なくとも私はありません。
1房とってみたらこの大きさとこの皮の薄さです。
中心の芯の部分の白いワタも少ないのがわかりますね。
甘平の気になるその味は
もうね、これ旨すぎるってもんじゃあないです。みかんの概念が変わります。
最初の鼻にぬける鮮烈な香りはネーブルを思わせる香りです。しかもネーブルよりもさらに清涼感溢れる良い香り。
歯を入れた瞬間なんの抵抗も無く噛み切れる薄皮と、果肉のプチプチも一粒一粒がパンパンに果汁を蓄えており、しかもそのプチプチの果肉も驚くほど繊細な柔らかさ。なんの抵抗も無く口の中でほどけていきます。
そして味は不知火の味をもっと濃厚にした味でジューシーな旨みがドカンと口の中で炸裂します。
ぁぁ、ウマイ。こんな大きい甘平を一人でペロリと食べてしまいました。これは1個食べるだけでぁぁ、ウマイみかん食ったぞ!ていう満足感に浸れます。
食ったあとにフツフツと湧き上がる甘平への興味
これは俄然興味がわいてきたので、なんの品種を掛け合わせてあるのか知りたい!こういう興味は大事にしないといけんですよね。
甘平は愛媛が送り出した最新モデルのみかん
毎年の如く新種のみかんを作り出すことで全国的に名の通ってる、みかん大国愛媛県。その愛媛が満を持して送り出すのがこのみかん甘平(カンペイ)です。
広島もみかんは有名ですが、やはり愛媛には敵わないです。
ポンカンと西の香を組み合わせた新種
調べてみると、甘平はポンカンと西の香を組み合わせた新種だそうですが・・・・わからんわ!(笑)
ポンカンも西の香もみかん好きなら当然わかりますよね?みたいな書かれ方。こういうのウンチクもセットで書いておいてほしいと思うのは私だけではないはず。
ポンカンとはどんな品種?
ポンカンはボコボコした見た目とは裏腹にむきやすい皮と果肉を包む薄い皮、そして濃厚な旨みと甘味が特徴で、デコポンの親でもあります。甘平のボコボコとした薄い皮と濃厚な旨みと甘味はこのポンカンから来たものなんですね。
西の香(にしのかおり)とはどんな品種?
西の香は、清見(早生温州みかんXトロビタオレンジ)と再度トロビタオレンジ(変種ネーブル)を掛け合わせたみかんです。オレンジ系のフレッシュな香りとジューシーな果肉が持ち味で、甘平でネーブルのような清涼感と溢れるジューシーな果汁をはネーブルの血も混ざってるからなのかと納得。
そして出来上がったのが新品種の甘平
そりゃあ、親の良いところを色濃く受け継いでるわけですからそりゃあ規格外な旨さなはずです。これは本当にオススメです。
置いておくことで味も変わる
しばらく置いておく(これを追熟と言います)ことで、最初に食べた印象とは全く違う印象になります。
香りや清涼感が穏やかになる
置いておくことでみかんのかぐわしい香りは穏やかになります。みかんの香りも揮発性なのでこれはしょうがないのですが、食べた時のネーブルオレンジを思わせるあの清涼感は影を潜めます。
際立つ甘さにビックリ
とにかく甘味が際立ってきます。糖度がせとかよりも高いんじゃないでしょうか。その位強い甘味に驚かされました。
良いところばかりでは無い。甘平のデメリット
やっぱりあった、新種の悲しいサガ。甘平が段々と高級品だということが見えてきました。
新種ということもあり、流通量が少ない
これは品種の悲しい運命ですね。あまおうも出始めた頃、1pc4000円という驚愕な値段でした。
甘平を育てる生産者さんが今後どんどんと増えるようであれば流通量も増えて庶民にも手が届く価格になるのですが汗
作るのに手間がかかる
甘平の薄くてパンパンに張った皮と、果肉を包む極薄の皮。これは育てるのにとても手間がかかることを表す証でもあります。これだけ薄くてポロポロとウロコのように剥がれる皮だと下手したら皮がバリッと割れてしまうんではないでしょうか。
そうすると収穫時期までにかなりの数がふるいに落とされることになります。
そして気になるお値段
びっくりするくらい美味しいみかんでも価格もびっくりだと庶民の私には手が届かないです汗
ネットで調べたその値段は・・・なんと!!
3Lサイズ1個570円!!
だぁーーー!高い高い高い!目玉飛び出ましたよ汗
かんきつ類は1こあたり大体10房なので1房57円。チーン。これは出始めのせとかよりも高級品でした。
こんな高級みかん甘平様を送ってくださった親族にそりゃあもう丁寧すぎる電話をしたのは言うまでもありません。
今日のくくり
甘平は愛媛が送り出した驚くほどの美味しさと高さを兼ね備えたスーパーかんきつ類というとこがよーく分かりました。
これを贈答品で贈ったら相手様はそりゃあ喜ぶこと間違いナシですよ^^
是非大切な人に送ってみるのが良いのではないでしょうか?
あ、自宅用には家庭用に少しお安いものもあるようなので実際に味わってみたい方は少しでも安いものを買うのが良いですよ。
それではディ・モールト楽しい料理を!