どーもケータです。今日もディ・モールト楽しく料理してますか?
今日は包丁を使う際の左手の使い方をお教えします。包丁に添える左手は優秀なものさしであり、定めた場所を正確に切るガイドのようなもの。左手の使い方がおろそかになっていると食材を正しく切ることが出来ないんです。それくらい左手の使い方は重要となってきます。
ボクシングも料理も左を制すものが世界を制すんですよ。
基本の手はネコの手と良くいいますが、その根拠はどっからきているのか一個一個分かりやすく解説してあなたの心のシャッターを開けて行きたいと思います。
前回の包丁の持ち方の記事と併せて読んでいただければより一層分かりやすいかと思います。
参考→洋食屋が教える包丁の持ち方色々 シャトーや芯をくりぬくやり方も紹介
これで包丁に対する恐怖心と怪我の回数が少なくなって料理好きな人が増えてくれたら私は幸せです。
目次
左手を添える際の恐怖心を無くすために
まな板で食材を切るときに何が怖いってうっかり左手を切ってしまうことなんですね。まず、料理初心者の方はこの包丁の扱いと左手の添え方が間違っている場合がほとんど。間違ったやり方では即左手からケチャップ(バラエティー番組か笑)が出るアクシデントに直結してしまいます。
最初に間違っている例を色々紹介します。これは絶対に真似したらダメです。
ネコの手にしてても添え方が間違っている
これは案外良くやります。うちの母親もこの左手の添え方でものを切ってます。何度も危ないから直したほうがいいよっていうのですが、もうこの間違ったやり方に慣れすぎてるため他の方法に変えれないんだそうです。そりゃあ40年もこのやり方で私を育ててきてくれたわけですからねぇ。母には感謝です。しかし結構な頻度で指や爪を落としちゃってるんでその度に心が痛いです。
まだ変な癖が付いてないうちに矯正するのがいいですよ。
ネコの手の部分よりも親指が出ちゃってる
ネコの手を意識するあまりに親指が出すぎちゃってますね・・・・
これもはネコの手の部分や食材を切る方に意識を向けすぎた結果なる場合が多いです。これはもう危険!親指からケチャップが!ケチャップが止まらないよ!ってすごいデンジャーなことになります。わたしの後輩もこの手の添え方で8針位縫う大惨事になったことがあります。
そもそもネコの手が出来ずに指が伸びちゃってる
もうネコの手すら出来ておらず指4本指伸びちゃってます。
包丁を握ったことが無い人はこの失敗を本当によくします。マジで危険です。
以上の3つの添え方が良くやる間違いです。
正解のネコの手のやり方
これが正解のネコの手です。食材を切る際に中指の第一関節をガイドとすることで指を切ってしまうアクシデントがなくなります。
慣れるまでは切ってしまうかもしれませんが、私はこのやり方を基本として3年以上指を切ったことがありません。
上だけでは分かり難いので横の図も
しっかりと中指の第一関節が包丁に触れているのが分かります。
じゃあなぜこの方法を用いると指を切らないのか?疑問に思うかも知れませんので理論的に分かりやすく図で説明をするとですねー。
中指の第一関節以外は包丁に接しておらず、包丁よりも引っ込んでいるので食材~第一関節の範囲内で包丁を動かしている分には指を切ることが無いんですね。
指を切らないためにはこのセーフティーゾーンの間で包丁をトトトンッと動かしましょう。
これで正しい左手の基本が出来ました!でも・・・・なんか違和感が・・・・ネコの手で食材切りたくても手首がこれ以上曲がらない汗
どうしたらいいの?
もうね、これで再び路頭に迷ってしまうんですよね汗やっと希望の光が見えてきた途端また崖に突き落とされます。まな板に対して平行に左手を添えようと思ったら手首が曲がらないんですよ。これは料理初心者にはよくありがちな事。
不安ですね・・・怖いですね・・・大丈夫。私のサイトを覗いてくれたあなたは一人じゃありませんよ。その不安を私が少しずつ取り去りましょう。
まな板に対して平行に立つのがそもそもの間違い
ドラマのワンシーンで台所に立った役者さんが料理をしているシーンなんかが良く映りますね。良く良く思い出してみてください・・・まな板に対して平行に立ってますよね?あれがそもそもの間違いなんです。
まな板に対して平行に立つと、まな板に対して包丁を斜め45度に構えてしまうことになります。
平行に立つとナナメ45度になるということは、45度身体を後ろに捻るとまな板に対して平行に向かうことが出来ますよね?
解決方法は単純明快。
足を半歩後ろに引くと解決
ピボットターンの要領で左足は残したまま、右足を半歩後ろに引いてやればまな板と平行に包丁を構えることが出来ます。ただこれだけ。
この時作業台にぴったりと身体を寄せてしまっては動きに制限がかかってしまって手を自由に動かせなくなるので、作業代と自分の体の間にこぶし1個~1個半の隙間を空けるともう完璧。この姿勢をマスターするだけでこいつ料理できるな!と思わせることが出来ます。
更に上級者を目指そう!左手の添え方応用編
今まで紹介したのは猫の手の基本形です。ここから更に食材に応じてガイドとなる指の当て方を変えることで更に上手く包丁をナビゲートすることが出来ます。
正確に食材を切るには人差し指をガイドにして切る
例えばサラダに入れるプチトマトを半分に切る場合やマグロなどのお刺身を切る場合、こうやって考えると同じ厚さに切らなければいけないシチュエーションは色々あります。こんな時は中指を添えるよりも人差し指をガイドにすることで正確にものを押さえて切ることが出来ます。
キャベツの千切りなど長時間連続で切らないといけない場合には中指の第2関節
キャベツの千切りやタマネギスライスなど長時間連続で切らないといけない場合には、包丁を大胆に上下しないといけませんよね?包丁の扱いに長けていないと、上げ下げする幅や左右のブレが通常よりもかなり大きくなります。この場合中指第一関節をガイドとしていると指を切る原因になります。
こういう時は中指の第2関節をガイドとすることによってセーフティーゾーンの幅が広がり安心してスライスすることができます。
今日のくくり
これで包丁を扱う際の不安が少し減って、料理に対するハードルが下がってきたのではないでしょうか?
包丁と左手の扱いがうまくなると料理の世界はもっと楽しいものになります。しかも手際が良いと素材も生きてきますし、長持ちだってします。
人間急に上手くなる事なんてないので、最初は窮屈でしょうが、基本をしっかりと踏まえたうえでゆっくりゆっくり成長していきましょう。包丁上手は料理上手ですよ^^
それでは今日もディ・モールト楽しい料理を!