これから寒くなるにつれどんどん蜜をたっぷり湛えて美味しさをグッと増すリンゴ。
最近このリンゴを使ってリンゴバターにして食べるという方法が流行っているらしいのです。
これはコックを生業としている私としては俄然気になります。
リンゴバターとはなんぞ
リンゴジャムはリンゴをざく切りにして砂糖とレモン汁を入れて作るのが普通なのですが、リンゴバターはリンゴを擦りおろしたものに砂糖とレモン汁を入れて、最後にバターで乳化させたものです。
フランス料理のリエットの作り方に近い感じです。
バターのリッチなコクとリンゴの優しい甘さがマッチしてパンに塗って食べるとパンが止まらないそうですよ。
材料もすごいシンプルで4つの材料を上手に混ぜ合わせるだけで出来上がります。
作るときのポイント
リンゴの水分を煮詰めないとバターと水分が分離してしまって綺麗に乳化しません。しっかりと水分を飛ばすのがポイントです。
バターを投入する時は必ず火を止めてから小さく切った冷たいバターを入れるのが良いです。この作業はフランス料理の技法でモンテ・オ・ブールと言うのですが、温度が高いとバターの風味がすぐに飛んでしまうのと、分離するのを防ぐためです。
ここを押さえておくと他のレシピよりも更に美味しいリンゴバターが出来ます^^
材料
バターの量はお好みで増減してください。バターの量を減らすとリンゴの甘酸っぱさがはっきりしてきます。逆に増やすとバターのコクが更に増してバター飴のリンゴ味みたいな風味になります。
リンゴの風味とリンゴの赤い色を強調したいのでむいた皮を一緒に入れて香りと色を出してあげるのが私流です。
- りんご(お好みの種類) ・・・・1個
- グラニュー糖 ・・・・40g
- 無塩バター ・・・・80g
- レモン汁 ・・・・小さじ1
作り方
1.リンゴはピーラーで皮をむいて芯を取りおろし金ですりおろす。すりおろす作業がおっくうな方はザクザクと小さくカットしてミキサーでかくはんする。むいた皮は一緒に煮るのでとっておいてくださいね。
バターは1cmのサイコロ状に切り、冷蔵庫で冷やしておく。
2.鍋に1のりんごとグラニュー糖、レモン汁、そしてむいた皮を入れ、弱火にかける。
水分がある程度飛んだらリンゴの皮を取り出す。
ここでほんのりとリンゴの赤い色と皮のかぐわしい香りがプラスされます。
3.2を更に水分がなくなるまで煮詰める。すぐに焦げ付くのでヘラで混ぜながら作業してくださいね。
4.水分がある程度飛んだら火を止めて、冷たいバターを入れバターが溶けるまで混ぜ続ける。
器に入れて冷蔵庫で冷やし固めたら完成です。そのままパンにつけるものいいし、シナモンを振ったりするのもいいですね。
まとめ
思いのほか簡単にできあがりますので、特売で売られている少し傷んだリンゴなどを使って賢く作るのがいいのではないでしょうか。
今回のレシピは基本レシピになるので、この中に擦りおろしたショウガを入れるのも女性には良いと思いますよ^^
ぜひ試して見てくださいね。