満天青空レストランは小ぶりながらタコのうまみが濃いイイダコと話題の大地のプリンタルトです。
今回は地元の漁師さんとイイダコ釣りに行き、釣れたてのものをとっておきの食べ方でいただきます。
地元のお母様方以外に地元の魚貝料理屋たかはしの松永一成さんがイイダコを使ったスペシャルな料理を紹介してくれました。
そんなイイダコの魅力を余すことなくお届け!
番組で放送されたレシピをさらに詳しく分量まで乗っけてるので是非レシピをご参考ください。
目次
意外にもタコを食べる国は少ない
あんまりスーパーなんかでは見かけないですよね。大体スーパーは地元のマダコかもしくはモーリタニア産のタコか、そんなとこではないでしょうか。世界でもこのタコを食べる国は少なくて、昨今もはや定番になったアヒージョが有名なスペインや、トマトとオリーブオイル、ニンニクでタコを煮て食べるイタリアそして日本位です。
食べない国がほとんどフランス、イギリス、アメリカはなんかは食べない。というか結構アンチ蛸国家です。昨今の日本食ブームで食べるようにはなってきてるとは思いますが、毛嫌いしてる人は多いのではないでしょうか。
蛸はその火星人のような地球外生命体じみた格好からか、大航海時代に船を襲い沈めてしまう巨大お化けダコクラーケンとしてたびたび中世の物語に出てきます。悪魔なんか食らうはずがありません(笑)
そんな悪魔を食らう国日本は消費量世界一位です。
でんでんむしさえ食べてしまうフランス人も食べないタコが食文化に深く根付く国って素晴らしい。
飯蛸と書いてイイダコ
飯蛸と書いてイイダコ。
この蛸の名前の由来は頭の中に抱え込んだ卵がご飯粒がぎっしり詰まっているように見えるため飯蛸と言います。
あれ?居酒屋でイイダコの唐揚げを頼んだけど卵なんか無かったぞ?という方はオスか、産卵時期を外しているかです。まぁ、地魚料理を売りにしている店でも無い限り冷凍のやつでしようが・・・汗
じゃあ卵を抱え込む時期ってのはいつよ?と言うと、12~3月あたり。春の産卵を控えて卵を抱え込む時期ですね。
卵とともに美味しく食べるならこの時期がオススメです。
しかし、小ぶりながらその身の深い味わいを楽しみたいという人は、9月~11月。11月は産卵のために栄養をたっぷりと抱え込んでいるためその美味しさは想像を3歩くらい軽く超えていきます。
富津市ではなんとイイダコ釣り大会も行われる
今回満天青空レストランで紹介された、千葉県富津市では9月からイイダコ釣り大会があるみたいですよ。
身が美味しさを発揮するよりも少し早い9月下旬に行われるそうなので、近郊の人は家族と一緒に富津市へGOですね。
興味あって調べてみたのですが・・・・結構いいお値段しました(笑)
今年の平成27年は9月26日に開催(今年は終了しました)
参加費は男性6000円、女性と中学生が4000円、小学生4000円。うおっ!たっっけぇ!
でも特典も結構グッとくるものがあってなんと昼食には特製の漁師鍋がついてきます。これはちょっと興味をひかれますね(笑)
イイダコのしゃぶしゃぶ
マダコのしゃぶしゃぶは最近ポピュラーになってきましたが、イイダコでしゃぶしゃぶは今回の満天青空レストランが初めてではないでしょうか?
新鮮なイイダコではないと出来ないこの一品は名産地の富津ならでは。
材料
番組で見た感じ大体こんなもんだろうなって感じなので、是非参考にしてください。
イイダコで無くとも、地だこのいいものが手に入れば、作ってみる価値があります。
- イイダコ(体長10cm程の小ぶりなやつ)・・・・6~8匹ほど
- 粗塩 ・・・・適量
- 豆腐 ・・・・1/2丁(約150g)
- 水菜 ・・・・1束
- 白ネギ ・・・・1本
- しいたけ ・・・・2枚
- 白菜 ・・・・150g
■昆布ダシ
- 昆布 ・・・・7cm
- 水 ・・・・1200ml
- 白しょうゆ(無ければ淡口しょうゆ) ・・・・大さじ4
- 塩 ・・・・大さじ3
もみじおろしとポン酢 ・・・・好みの量
作り方
1.イイダコは粗塩でよく揉み、ぬめりを取っておく。ぬめりが取れたら流水でよく塩を落とすこと。これを怠ると塩からくて食べれないです。
2.いいだこの墨袋と口を取り除き、イイダコは胴体と足で切り分け足は2本ずつ切って食べやすくしておく。頭の部分は小さいので丸のままで大丈夫。大きいサイズのものは半分に切っておくと食べやすいです。
3.豆腐は8等分、水菜、白菜は食べやすい大きさに切り、白ネギは2cm幅のナナメ切りにしておく。
しいたけは石づきの部分を落としておく。
4.昆布ダシを作る。コチラを参考にしてくださいね^^
5.お好きな材料をいれ、材料に火が入ったら弱火にし、タコをしゃぶしゃぶしていただく。
しゃぶしゃぶしてタコの足がくるくるっと軽く丸まったら頃合。美味しく召し上がっちゃいましょう!
もみじおろしとポン酢につけて食べると最高ですね。
番組でも大輔さん小藪さんともに『うまぁぁい!!』を連発。イイダコの本当の味を知らなかったと驚いてました。
このしゃぶしゃぶは足よりも頭のほうが内臓のコクがあって美味しそうです。
イイダコのガーリックバター炒め
これも美味しそうです。イイダコとトマト、エリンギをバシッとニンニクの効いたバターポン酢で頂く一品。
酒がガンガンすすみそうですね。新鮮なタコならサッとレアに炒めて食べるのが良いと思います。
これは家庭でやるならマダコで代用するといいでしょう。
レストランの味にしたい!という方は是非発酵バターを使い、そしてポン酢の代わりに醤油大さじ2とレモン汁小さじ1/2にして見てください。
発酵バターは大手スーパーのインポート食材のお店なんかには取り扱いがあります。
発酵バターで作ると、バターの良い香りが部屋全体にフワ~~ッと広がって凄く幸せな気持ちにしてくれます。
材料
- イイダコ ・・・・5匹
- エリンギ ・・・・50g
- プチトマト ・・・・5個
- にんにく ・・・・1片
- 無塩バターか発酵バター ・・・・20g
- イタリアンパセリ(荒みじん切り)・・・・適量
- ポン酢 ・・・・大さじ2
作り方
1.イイダコは粗塩で揉んでぬめりを取り、流水でよく洗って塩を落とす。ここでしっかりと塩を落としてくださいね。
塩を落としたイイダコの墨袋と口を取り、一口大に切る。
2.エリンギは石づきについているおがくずをそぎ落とした後、一口大に切る。プチトマトはヘタを取った後1/4にカット。
3.フライパンを中火にかけ、バターとニンニクを入れる。ニンニクを軽く炒めて香りが立ってきたらエリンギを加え炒める。
エリンギが炒まったらタコを入れ、プチトマトを加えタコに火が入るまで炒める。弱火で炒めるとキノコとタコから水分が出てきてしまうので中火から強火で炒めること。
4.ポン酢を入れ、さっと合わせて完成。
器に盛り、仕上げに彩りのイタリアンパセリを振りかけて完成。
濃い味にも負けないイイダコの風味がたまらない!シンプルイズベストとはこういう事を言うのではないでしょうか。
小藪さんはこの中にパスタ放り込んだら最高やないですかと言ってました。パスタを入れるのならポン酢よりも冒頭で話したようなバター醤油のほうが良いと思いますよ^^
イイダコのチゲスープ
韓国では手長だこを良く食べますがこのチゲをイイダコを使って韓国風チゲスープに仕上げています。
イイダコの濃い旨みだからこそチゲとの相性はバツグンで思わずご飯が欲しくなる一品です。
番組では荒く切ったイイダコと山芋、塩を合わせてイイダコのつみれを作っていましたが・・・・つなぎとなるものが入ってないのでこれは間違いです(笑)
お湯に放った瞬間メガンテした僧侶の如くばらばらに散開しておりました。つなぎの材料がほとんど入っていないのが原因なので、すり身を入れるバージョンを載せておきました。このほうが火加減に注意しなくともタコだんごも安定するのではないでしょうか^^
材料
■タコつみれ
- イイダコ ・・・・200g
- 片栗粉 ・・・・大さじ4
- 卵白 ・・・・1個分
- 塩 ・・・・小さじ1
- 白身魚 ・・・・150g
- 白菜キムチ(酸味が効いてるもの)・・・・200g
- しいたけ ・・・・4枚
- 白ネギ ・・・・1本
- にら ・・・・1/2束
- 全卵 ・・・・2個
- 水 ・・・・1200ml
- 鶏がらスープのもと ・・・・大さじ4
- キムチの素 ・・・・大さじ1
- ごま油 ・・・・大さじ1
作り方
1.イイダコは粗塩でぬめりを取り、流水でよく洗い流してから墨袋、口を取り除き一口大に切るここで切っておかないと小さくならないので最初にある程度小さくしておく必要があります。
2.白身魚は一口大の大きさに切る。山芋は皮をむきすりおろしておく。
3.フードプロセッサーに白身魚、塩、卵白を入れ、すり身状になるまで良く回す。粘り気が出てきたら山芋を入れ粘りが出るまで回す。
イイダコを入れ、イイダコの食感が残るくらいまで荒めに回した後ボールに取り出し、片栗粉を加えてよく混ぜあわせる。これでタコだんごのネタが出来上がり。
4.白菜キムチはザクザクと1cmの食べやすい大きさに切り、しいたけは石づきを取って2~3mmの厚さにスライス。
白ネギは4cm幅のナナメ切りにする。にらは3cm幅に切っておく。
5.土鍋に水を入れ中火にし、ガラスープの素を入れ沸騰させる。沸騰したら少し弱火にしてから3のネタをスプーンで一口大のだんごにし、鍋に入れていく。ボコボコ沸いた中に入れていくと折角のタコだんごが硬くなってしまうので弱火で優しく火を入れます。
6.5の土鍋にキムチ、白ネギ、しいたけ、キムチの素を入れ、具に火が通ったらニラを入れる。
中火にして溶き卵を中心から外に向かってぐる~~っと渦を巻くように少しずつ流し入れ卵がフンワリと浮いてきたら仕上げにごま油をかけて完成。
これから寒くなるのでこういう身体の芯から温まる料理は最高ですね。
魚だけのすり身だんごよりもタコを使ったつみれのほうが旨みもしっかりしているのでキムチみたいな味の濃いものにも負けません。
イイダコの唐揚げネギ塩ダレがけ
定番のイイダコの唐揚げにネギ塩ダレをかけたイイダコの風味とネギの風味豊かな塩ダレのマッチングはほかほかのご飯に最高でしょう。
材料
- イイダコ ・・・・200g
- 濃口しょうゆ ・・・・小さじ2
- 酒 ・・・・小さじ2
- 片栗粉 ・・・・適量
■ネギ塩タレ
- 長ネギ ・・・・1本
- にんにく ・・・・小さじ1
- しょうが ・・・・小さじ1
- 塩 ・・・・小さじ1/2
- サラダ油 ・・・・50ml
作り方
1.イイダコの処理をする(前のレシピを参考ください)。イイダコの水分はキッチンペーパーでよくふきとっておく。
イイダコに醤油、酒で下味をつけて10分程味を馴染ませる。
2.長ネギは青い頭の部分を落としてみじん切りにする。ショウガはスプーンで皮を薄く削ぎ取った後みじん切り。
ニンニクは皮をむいて芽を取り除いた後にみじん切りにする。
3.2の材料と塩をボールに入れ良く混ぜ合わせ、200度に熱したサラダ油を入れ熱いうちに良く混ぜ合わせる。
4.イイダコの水気をキッチンペーパーでよくふき取り片栗粉をまぶした後、180度の油で揚げる。
皿にイイダコの唐揚げを盛り、その上からネギ塩ダレをかけて完成です。
大地のプリンタルト
成田ゆめ牧場さんが作る千葉で今人気急上昇のスイーツ大地のプリンタルト。
スイーツ大好きで亡くなった母への想いを歌った曲『プリン』で有名な小藪さんがこのプリンタルトに凄い食い付いていました。
サクサクのタルト生地に濃厚なプリンとほろ苦くて甘いキャラメルムースが口の中で渾然一体となるこのプリンタルト。
こんなとこまで情報を公開しちゃっていいのかってほど結構詳しく作り方を教えてくれていました。
美味しさの秘密は牛乳
このプリンタルトの美味しさを支えているのがゆめ牧場の牛乳。低温殺菌(パスチャライズ法)なので牛乳の旨みを損ないにくく濃厚な味わいが特徴です。
作り方
卵と砂糖を合わせてよくかき混ぜたものを牛乳とあわせ、湯せんでとろみが出るまでかき混ぜながら火を入れていきます。これに水で戻したゼラチンを加え、焼いたタルト生地に流し入れプリン生地が固まるまで冷蔵庫で冷やし固めます。
プリン生地が固まったら上からキャラメルと生クリームを合わせたキャラメルムースを流しいれその上からキャラメルを細く格子状にかけ1晩冷蔵庫で味を馴染ませて完成です。
固まるか固まらないかのぎりぎりの量のゼラチンしか入って無いのでかなり柔らかく口の中に入れた瞬間溶けていなくなります^^
口の中に濃厚だけど優しく残る余韻が絶妙です。
⇒成田ゆめ牧場『大地のプリンタルト』
まとめ
余りメジャー感の無いイイダコの新たな一面を発見できた良い回ではないでしょうか。
レシピも分かりやすくしっかりと載せてあるのでたこが食べたいと思ったら今晩のご飯はたこ料理のフルコースにしてはいかがでしょうか。
それでは今日もディ・モールト楽しい料理を。