今日はダシとうまみで広がる和食の6回目。豚肉の旨みを生かした料理です。
豚肉の汁物は本来無いコクと旨みがプラスされてとても美味しいですよね。今日は簡単にできる汁物2品豚ひき肉と豆腐のすまし汁と豚肉とゴボウの味噌汁をご紹介。誰でも簡単に作れます。
豚肉の旨み成分とコクの正体
豚肉の旨み成分の正体はイノシン酸。鰹節や肉類が主に持っている旨み成分です。家庭で使う肉は主に牛、豚、鶏ですが、中でも豚はこのイノシン酸が一番多く含まれてます。そして豚の独特なコクは脂身が醸し出すものなので今回使う豚肉は脂身がしっかり入っている部位のほうが適してます。
豚ひき肉と豆腐のすまし汁
和食の鰹ダシだけを使ったもののように澄んだりはしないのでご注意ください。
豚ひき肉は脂が多く含まれているので、この脂の味がすまし汁に美味しい豚のコクを与えてくれますよ^^
もし、あんまカロリーを取りたくないといった方はアクと一緒に浮いた脂も取り除くとカロリーを賢くカットすることが出来ます。
材料(2人分)
- 豚ひき肉 ・・・・100g
- 木綿豆腐 ・・・・1/2丁(約150g)
- ワケギ(無ければ青ネギでOK) ・・・・1本
- しょうが汁(面倒ならおろししょうが)・・・・小さじ1/2
- サラダ油 ・・・・小さじ1
- 酒 ・・・・大さじ1
- 水 ・・・・400ml
- 塩 ・・・・小さじ1/2
作り方
1.豆腐は1.5cm角程度の大きさに切ります。ワケギ(無ければ青ネギで)を端から2mmの厚さに小口切りにします。
2.鍋にサラダ油を入れ中火で熱し、その中に豚ひき肉を入れほぐすように炒める。ソボロ状になって少し焼き色がついたらOK。
焼き色をつけることでさらにコクをプラスします。
3.2の鍋に酒、水を加える。酒を加える目的は臭みを抑えるためです。沸騰したら弱火にし、アクを綺麗に取り除きます。
アクがきれいに取れたら塩、しょうが汁を入れ、豚からダシが出るまで10分ほど弱火で煮る。
4.3の鍋に豆腐を入れ豆腐が温まるまで軽く煮る。このとき強火でボコボコ沸かすと豆腐にもれなくスが入るのでとろ火で火を入れましょう。
器に澄まし汁を入れ、上からワケギを振って完成。
豚肉の旨みとしょうがの風味が効いいており、コクはあってもさっぱりといただけます。
豚肉とゴボウの味噌汁
ゴボウの強い風味に負けない豚肉は相性バツグンです。
材料(2人前)
- 豚こま切れ肉 ・・・・100g
- ゴボウ ・・・・80g
- 水 ・・・・400ml
- 酒 ・・・・大さじ1
- サラダ油 ・・・・小さじ1
- 味噌(お好みの味噌をお好みの量)・・・・大さじ2
作り方
1.ゴボウを洗い4cm程度のささがきにする。
ゴボウはたわしで表面のドロや汚れを落とす程度で大丈夫です。表面が白くなるまでガシガシ洗ってしまうとゴボウの旨みがなくなります。
そしてささがきにしたゴボウはサッと水に浸しておきます。この時も長いこと水につけてしまうとゴボウから旨みやポリフェノールが溶け出してしまって美味しさダウンですんでサッと水につけた後は水分を切っておきましょう。
2.豚こま切れは2cm幅に小さくカットする。
3.鍋にサラダ油を入れ中火にし、豚肉をほぐしながら炒める。表面にうっすらと焼き色がつく程度まで炒めたらコクがUPします。
4.3にささがきにしたゴボウを加えサッと炒めたら、酒、水を加える。沸騰したら火を弱火に落としてアクを取り除きます。
5.材料が柔らかくなるまで煮たら味噌を溶かし入れ、煮立って一呼吸したら火を止めます。
まとめ
かつおダシを使わなくても豚の旨みや味噌の旨みを上手に利用することで想像以上の美味しさになります。
汁ものに使うんだったら、バラ肉やミンチ、そしてこま切れ肉が早くダシが取れるし安いのでオススメです。
是非、ご家庭で作ってみてくださいね。